VDT症候群

VDT(Visual Display Terminal)症候群は、
コンピュータやスマートフォンなどのディスプレイを長時間使用することで発生する身体的・
精神的な症状の総称です。

原因

1. 長時間の画面使用
• 同じ姿勢で作業を続けることで、目や身体に負担がかかる。
2. 画面への集中によるまばたきの減少
• 画面を注視することでまばたきが減り、目が乾燥しやすくなる(ドライアイ)。
3. 不適切な環境
• 明るすぎるまたは暗すぎる照明、画面の輝度やコントラストの設定が原因となる。
• デスクや椅子の高さが合わないことが姿勢の悪化を招く。
4. 姿勢の悪さ
• 猫背や前かがみの姿勢が首や肩、腰に負担をかける。
5. 精神的ストレス
• 作業の集中や締め切りなどがストレスを引き起こし、症状を悪化させることがある。

症状

VDT症候群は、主に以下の3つのカテゴリーに分けられる症状を引き起こします

1. 目の症状(眼精疲労)
• 目の疲れ、かすみ、痛み
• ドライアイ(目の乾燥感)
• 視力低下やピントが合わない
• 眩しさや目の充血

2. 身体的な症状
• 首、肩、背中、腰の痛みやこわばり
• 頭痛
• 手や腕のしびれ、だるさ
• 筋肉の緊張によるこり

3. 精神的な症状
• 集中力の低下
• イライラや不安感
• 睡眠障害や倦怠感

対処法

1. 作業環境の改善
• 適切な椅子と机の高さを確保
• 足裏が床にしっかりつき、腕がリラックスできる高さに調整する。
• 画面の位置と角度を調整
• 画面の上端が目の高さにくるようにし、約40~70cmの距離を保つ。
• 照明の調整
• 画面の反射や眩しさを避けるため、間接照明や自然光を活用する。

2. 作業中の習慣
• 定期的な休憩を取る
• 1時間ごとに10分程度、画面から離れる。
• 目を休める
• 20分ごとに20秒間、20フィート(約6メートル)以上離れたものを見る(20-20-20ルール)。
• 適度に体を動かす
• 肩や首を回すストレッチや背伸びを行う。

3. 目のケア
• 人工涙液の使用
• ドライアイの改善に役立つ。
• ブルーライトカット眼鏡の使用
• ブルーライトを軽減し、目の疲れを軽減する。
• 画面の明るさを調整
• 照明に合わせて画面の輝度を調整する。

4. 精神的ストレスの緩和
• リラクゼーション法の導入
• 深呼吸や瞑想でストレスを軽減する。
• 適度な運動
• ウォーキングやヨガでリフレッシュする。

5. 医療機関での治療
• 症状が改善しない場合は、眼科や整形外科、心療内科を受診する。
• ドライアイが重症化している場合、点眼薬の処方を受ける。

予防法
1. 作業時間を管理
• 連続で作業する時間を短くし、適度な休憩を取る。
2. 正しい姿勢を維持
• 長時間同じ姿勢にならないよう注意する。
3. 画面に集中しすぎない
• 目や首を適度に動かして緊張をほぐす。
4. 適切な生活習慣
• バランスの良い食事と十分な睡眠を心がける。
5. 適度な運動を取り入れる
• 筋肉の柔軟性を高める運動を日常生活に取り入れる。

注意点

VDT症候群は放置すると慢性化し、日常生活や仕事のパフォーマンスに大きな影響を及ぼす可能性があります。
症状が重い場合や改善しない場合は、早めに整骨院を受診し、
適切な治療やアドバイスを受けることが重要です。

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