マッケンジー法を産後ケアに活かす方法は?

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マッケンジー法(McKenzie Method)は、ニュージーランドの理学療法士ロビン・マッケンジーによって開発された運動療法で、
特に腰痛や頸部痛などの治療に有効とされています。この手法を産後のお母さんのケアに役立てるには、以下のような方法があります。


1. 産後特有の問題に対応

産後の女性は、以下のような症状を抱えることが多いです
• 腰痛・骨盤痛(妊娠中の姿勢変化やホルモンの影響)
• 背中や首の痛み(授乳や抱っこによる負担)
• 腹直筋離開(腹筋の回復不足による腰部の不安定性)
• 姿勢の崩れ(妊娠中の影響が残る)

マッケンジー法は、これらの症状に対して個別のエクササイズを処方し、症状を改善できます。


2. セルフエクササイズを活用

マッケンジー法の特徴は、患者自身が積極的にエクササイズを行い、自己管理できる点です。
産後のお母さんは時間が限られるため、自宅で短時間でできるシンプルなエクササイズが有効です。

① 腰痛・骨盤痛へのアプローチ
• エクステンション(伸展)運動
• 方法:うつ伏せで肘をつき、徐々に背中を反らせる
• 効果:腰椎の安定化、椎間板への負担軽減、痛みの軽減
• 注意点:強い痛みが出る場合は無理をしない
• 骨盤の安定化運動
• 方法:仰向けになり、膝を曲げた状態で骨盤を前後に軽く動かす
• 効果:骨盤のバランスを整え、腰痛を軽減

② 猫背・肩こり・首の痛みへのアプローチ
• シッティングエクステンション
• 方法:椅子に座り、両手を腰に当てて背中を伸ばしながら反る
• 効果:授乳姿勢の改善、肩や首の緊張を緩和
• 頸部リトラクション(首引き込み運動)
• 方法:顎を軽く引き、首を後ろに引く
• 効果:ストレートネックの改善、首や肩の痛み軽減

③ 腹直筋離開のケア
• 腹筋の再教育
• 方法:仰向けで膝を立て、おへそをへこませるように腹圧をかける(ドローイン)
• 効果:深層筋の活性化、腹直筋離開の回復促進
• 注意点:通常の腹筋運動(クランチなど)は悪化させる可能性があるため控える

ちょっと長いので今回はここまで!

次回は日常生活動作での注意事項と、セルフチェックについてお話しします!

これからも【新田辺整骨院】をよろしくお願いします!!
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