目の奥の痛み

目の奥の痛みは、目そのものや周囲の構造、さらには全身の健康状態に関連して起こります。

原因

1. 目の疲労や使いすぎ
• 眼精疲労
長時間のデジタル機器使用や読書が原因で、目の筋肉が緊張し痛みを引き起こします。
• ドライアイ
涙の不足や質の低下により目が乾燥し、奥に違和感や痛みを感じることがあります。

2. 頭部の問題
• 緊張型頭痛
ストレスや疲労が原因で、目の奥を締め付けられるような痛みを感じます。
• 片頭痛
目の奥にズキズキした痛みがあり、光や音に敏感になる場合があります。

3. 眼疾患
• 眼窩炎症（眼窩蜂窩織炎）
眼球を支える組織の炎症で、目の奥に強い痛みを伴います。
• 緑内障
急性緑内障発作では、目の奥に激しい痛みと視力の急激な低下が起こります。

4. 副鼻腔の問題
• 副鼻腔炎（蓄膿症）
副鼻腔に炎症が起こり、目の奥や額に痛みを感じます。
特に頭を下げたときに痛みが増します。

5. 神経の問題
• 視神経炎
視神経の炎症で、目の奥の痛みとともに視力低下や色が見えにくくなることがあります。
• 三叉神経痛
顔や目周辺に電撃のような鋭い痛みが走ることがあります。

6. 全身的な原因
• 感染症
インフルエンザや風邪など、全身の感染症が原因で目の奥に痛みを感じることがあります。
• 血管の異常
高血圧や血流障害が目の奥の痛みを引き起こすことがあります。

目の奥が痛いときの症状

共通する症状
1. 圧迫感や重さ。
2. 視界がぼやける、または二重に見える。
3. 頭痛や顔の痛みを伴う場合がある。
4. 涙や充血。

関連する症状
• 緑内障：視力低下、虹が見える、吐き気を伴う。
• 副鼻腔炎：鼻詰まりや鼻水、発熱。
• 視神経炎：視力が急激に低下する。

目の奥が痛いときの対処法

1. 目の疲労による場合
• 目を休める
20-20-20ルール（20分ごとに20秒、20m以上離れた場所を見る）を実践。
• 温める
蒸しタオルを目に乗せて血流を改善する。
• 目薬を使用
ドライアイ対策の人工涙液を使う。

2. 頭痛やストレスによる場合
• リラックスする
深呼吸やストレッチをして首や肩の緊張をほぐす。
• 痛み止めの使用
市販の鎮痛薬（例：アセトアミノフェン、イブプロフェン）を適切に使用。
• カフェインを控える
過剰摂取は頭痛を悪化させる場合がある。

3. 眼疾患が疑われる場合
• 早めの眼科受診
緑内障や視神経炎の可能性がある場合、
放置すると視力を失うリスクがあるため速やかに医師に相談。

4. 副鼻腔炎が疑われる場合
• 鼻を温める
蒸気を吸入する、または蒸しタオルで鼻周辺を温める。
• 耳鼻科を受診
必要に応じて抗生物質や抗炎症薬を処方してもらう。

5. 全身の健康状態による場合
• 体調管理
睡眠を十分に取り、バランスの取れた食事を心がける。
• 医師に相談
感染症や血圧の問題がある場合は内科を受診する。

注意点

次のような場合は早めに特にご注意ください！

• 痛みが突然強くなったり、急激に視力が低下した場合。
• 目の奥に持続的な激しい痛みがある場合。
• 目以外にも、顔の麻痺や痺れ、発熱などの症状がある場合。
これらの症状の場合、くも膜下出血や脳腫瘍、脳梗塞など重篤な
疾患が疑われます。軽視せずに早めに医療機関を受診してください！