寝違え

寝違えとは、寝ている間に不自然な姿勢で首や肩の筋肉に負担がかかり、
起床時に痛みや動きの制限が生じる状態を指します。
主に筋肉や靭帯の炎症や緊張が原因です。

原因
1. 寝姿勢の悪さ
• 首や肩が不自然な位置に長時間固定されることで筋肉が緊張。
• 高すぎる、または低すぎる枕を使用している場合。
2. 筋肉の疲労や凝り
• 日中の長時間のデスクワークやスマホ使用で首が疲労し、睡眠中に負担がかかる。
3. 冷え
• 寝ている間に首や肩が冷えると血流が悪くなり、筋肉が硬直しやすくなる。
4. 急な動き
• 睡眠中の無意識な急な動きで筋肉が引き伸ばされる。
5. ストレスや体調不良
• 筋肉が過緊張しやすくなるため、寝違えの原因になることがある。

症状
1. 首や肩の痛み
• 特に首を回したり倒したりする際に痛みが強くなる。
2. 動きの制限
• 首を特定の方向に動かすのが難しい、または痛みで動かせない。
3. 筋肉のこわばり
• 首や肩周りが硬く感じられる。
4. 放散痛
• 痛みが肩や背中、時には腕まで広がることがある。

対処法

1. 安静にする
• 無理に動かさず、痛みが強い場合は首を安静に保つ。
• 痛みを悪化させないように、自然な姿勢を維持。

2. 冷やす(最初の1~2日)
• 痛みや炎症がある場合は、冷やすことで症状を緩和。
• 冷たいタオルやアイスパックを15分程度患部に当てる。

3. 温める(2日目以降)
• 筋肉が緊張している場合は、温めて血流を良くする。
• ホットタオルやカイロを使って患部を温める。

4. 軽いストレッチ
• 痛みが軽減してきたら、無理のない範囲で首をゆっくりと動かす。
• 例: 首を前後に倒したり、左右にゆっくり回す。

5. 市販薬を使用
• 痛みが強い場合は、市販の鎮痛剤(例: イブプロフェン)を使用する。
• 塗るタイプの鎮痛薬や湿布も効果的。

6. マッサージ
• 痛みが軽い場合は、肩や首の周辺を優しくマッサージする。
• 強い痛みがある場合は避けること。

7. 正しい寝具を使う
• 枕の高さや硬さを調整し、首に負担をかけない環境を整える。

避けるべき行動
• 無理に首を回したり、強くストレッチをする。
• 熱いお風呂に長時間入る(炎症が強い場合に悪化する可能性がある)。
• 痛みが取れないのに自己流でマッサージを続ける。

予防法
1. 寝具の見直し
• 自分の体に合った枕を選ぶ(首の自然なカーブを保てる高さが理想)。
• 硬すぎず柔らかすぎないマットレスを使用する。
2. 日中の姿勢改善
• 長時間のデスクワークではこまめに休憩し、首を動かす。
• スマホやPCを目線の高さに合わせ、首を前に突き出さない。
3. 首や肩のストレッチ習慣
• 寝る前に軽いストレッチで筋肉をほぐしておく。
4. 冷え対策
• 就寝時に首を冷やさないよう、タオルやスカーフで保温。
5. 適度な運動
• 首や肩周りの筋肉を強化することで、負担を減らす。

注意すべきポイント
• 寝違えが1週間以上治らない場合や、手のしびれ、頭痛、発熱などを伴う場合は、
頚椎の問題や神経のトラブルが疑われるため、整形外科や整骨院を受診してください。

寝違えは多くの場合、自宅でのケアで改善しますが、繰り返す場合は生活習慣や寝具を見直すことが重要です。

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