反り腰

反り腰(そりごし)は、骨盤が前に傾きすぎて腰椎が過剰に反った状態を指します。
この姿勢の乱れは、体にさまざまな影響を及ぼします。

原因

1. 筋肉のアンバランス
• 腹筋の弱化: 腹筋が弱いと、骨盤を安定させる力が不足します。
• 背筋や腰部の筋肉の過剰緊張: 腰の筋肉が硬くなると、骨盤が前傾しやすくなります。
• 股関節周りの筋力低下や柔軟性不足: 腸腰筋(大腰筋や腸骨筋)や
太ももの筋肉が硬くなることで、骨盤が前傾します。
2. 姿勢の習慣
• 長時間の座り仕事や不良姿勢(デスクワーク中やスマホを使うとき)。
• ヒールの高い靴を履き続けること。
3. 生活習慣の影響
• 運動不足や長時間の同じ姿勢。
• 妊娠や体重の急激な変化。

症状

1. 腰の痛みやこわばり。
2. 太ももや股関節の前側に緊張感。
3. 腹部が前に突き出て見える姿勢。
4. 下腹部がぽっこりして見える。
5. 骨盤周りの血行不良による冷えやむくみ。
6. 肩こりや首の痛み、頭痛など(全身の姿勢バランスが乱れるため)。

対処法

1. ストレッチと筋力強化
• 腸腰筋のストレッチ
1. 片膝を床につき、もう片方の脚を前に出して90度に曲げます。
2. 骨盤を軽く後傾させながら、股関節の前側を伸ばします。
• 太ももの前側(大腿四頭筋)のストレッチ
1. 立った状態で片足を後ろに引き、足首を持ちます。
2. 太ももの前側を伸ばします。
• 腹筋の強化
• プランクやドローイン(お腹を引き締める練習)を行い、体幹を強化します。
• お尻やももの裏側の筋力強化
• ヒップリフト(仰向けで膝を立て、お尻を持ち上げる運動)がおすすめ。

2. 姿勢改善
• 立つときは骨盤を「中立位」に保つ意識を持つ(お腹を引き締めて、腰を反りすぎない)。
• 座るときは骨盤を立てて座り、背もたれに寄りかかりすぎない。

3. 生活習慣の見直し
• ヒールの高い靴を控える。
• 長時間同じ姿勢を避け、こまめに体を動かす。

4. マッサージや整体
• 筋肉の緊張を緩めるため、専門家の施術を受けるのも有効です。

5. ヨガやピラティス
• 骨盤の正しい位置を保ちながら、柔軟性と筋力をバランス良く向上させることができます。

注意点

症状が強く、日常生活に支障をきたしている場合は、整形外科や柔道整復師に相談してください。
反り腰は他の疾患(椎間板ヘルニアなど)と関連することもあるため、
正しい診断を受けることが重要です。

電話する
電話する
LINE