上腕二頭筋長頭腱炎

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上腕二頭筋長頭腱炎は、肩関節にある上腕二頭筋の長頭腱(肩から肘までの二頭筋の腱)が
炎症を起こし、痛みを引き起こす状態です。

原因

上腕二頭筋長頭腱炎の主な原因は、肩や腕の過剰な使用や負担です。

1. 繰り返しの動作(オーバーユース)
• 野球やテニス、ゴルフ、水泳など、腕を頻繁に使うスポーツ。
• 長時間の重労働や反復的な肩の動き。

2. 肩関節の機能不全
• 肩インピンジメント症候群:
• 腱が肩峰や周囲の骨に圧迫され、摩擦や炎症を引き起こす。
• ローテーターカフの問題:
• 肩を支える筋肉(ローテーターカフ)が弱いと負担が腱に集中する。

3. 外傷
• 肩への直接的な打撃や、転倒時に手をついた衝撃など。

4. 加齢による変化
• 加齢に伴い腱が弱くなり、損傷や炎症を起こしやすくなる。

5. 他の肩疾患との関連
• 肩関節不安定症:肩が正常な位置からずれることで腱にストレスがかかる。
• 腱板損傷:上腕二頭筋長頭腱への負荷が増加。

症状

上腕二頭筋長頭腱炎の主な症状は以下の通りです:
1. 肩前面の痛み
• 特に肩の前側(上腕二頭筋の腱が位置する部分)に痛みを感じる。
• 痛みは運動後や夜間に悪化することがある。
2. 動作時の痛み
• 腕を上げたり、肩を動かすと痛む。
• 物を持ち上げたり、肩を反らす動作で症状が悪化。
3. 圧痛
• 肩前面の上腕二頭筋の腱を押すと痛む。
4. こわばり
• 肩の動きが制限されることがある。
5. 力の低下
• 肩や肘を使う動作で力が入りにくい。
6. 音や引っかかり感
• 腱の炎症や損傷が進むと、動作中に「カチカチ」という音や引っかかり感を感じる場合がある。

対処法

1. 保存療法
• 安静
• 痛みを引き起こす動作を避け、肩を休ませる。
• アイシング
• 痛みや炎症を抑えるために肩を冷やす(1回15~20分、1日数回)。
• サポーターやテーピング
• 肩を安定させ、腱への負担を軽減する。

2. 薬物療法
• 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
• 炎症を抑え、痛みを軽減する。
• ステロイド注射
• 痛みが強い場合、肩にステロイドを注射して炎症を抑える。

3. 理学療法
• ストレッチ
• 肩周りや上腕の筋肉を柔らかくするためのストレッチを行う。
• 筋力強化
• 肩甲骨周囲やローテーターカフの筋力を強化して肩関節の安定性を高める。
• 超音波療法
• 炎症や痛みを軽減するために使用。

4. 手術療法(重症の場合)
保存療法で改善しない場合や腱が部分的または完全に断裂している場合には、
手術が検討されます。
• 腱修復術
• 損傷した腱を修復する手術。
• 関節鏡視下手術
• 炎症部位を除去し、腱の圧迫を軽減する。

予防方法
1. 適切なウォームアップ
• 運動前に肩や腕のストレッチを行い、柔軟性を高める。
2. 筋力と柔軟性の向上
• 肩甲骨周囲やローテーターカフの筋力を鍛える。
• 前腕や肩のストレッチを定期的に行う。
3. 適切な動作とフォーム
• スポーツや作業では正しいフォームを意識する。
• 無理な動作や過剰な負荷を避ける。
4. 休養とリカバリー
• 肩を使いすぎないようにし、適切な休息を取る。
5. 適切な道具の使用
• スポーツでは自分に合った道具や用具を選ぶ。

注意点
• 症状が長引いたり、日常生活に支障が出る場合は、
整骨院やスポーツ医療の専門医を受診してください。
• 適切な治療を受けることで、痛みを軽減し、肩の機能を回復することが期待できます。

新田辺整骨院は上腕二頭筋長頭腱炎の施術を得意としています。
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