バレリュー症候群

バレリュー症候群（Barré-Liéou Syndrome）は、主に頚椎の異常や障害が原因で起こる症候群です。
首や頭の後ろ、肩などに痛みや不快感を引き起こすことが特徴です。

原因

1. 頚椎の不安定性や障害
• 頚椎の変形や関節の不安定性により、周囲の神経や血管が圧迫されることが原因となります。
• 頚椎症や椎間板ヘルニアなどの疾患が関連することもあります。
2. 交感神経の過剰な刺激
• 頚椎に関連する交感神経が刺激されることで、自律神経系に影響を与える。
3. 外傷やストレス
• 頚椎の外傷（むち打ち症など）や長期的なストレスが発症に関与することがある。
4. 姿勢不良や筋肉の緊張
• 長時間の悪い姿勢や、頚椎周囲の筋肉の過緊張も原因となり得ます。

症状

バレリュー症候群の症状は多岐にわたり、
以下のような身体的・自律神経的な問題が現れることがあります：

1. 頚部や肩の症状
• 首や肩の痛み、こわばり
• 後頭部から首にかけての圧迫感や痛み

2. 自律神経症状
• 頭痛（特に後頭部）
• めまいやふらつき
• 耳鳴りや難聴
• 視力のぼやけや目の疲れ

3. 精神的・全身的な症状
• 不安感やイライラ
• 倦怠感や疲労感
• 集中力の低下

対処法

1. 保存療法（非外科的治療）

バレリュー症候群の多くは保存療法で改善を目指します。
• 姿勢の改善
• デスクワーク中やスマートフォン使用時に、首や肩に負担をかけない姿勢を心がける。
• 物理療法
• 温熱療法や低周波治療で血流を改善し、筋肉の緊張を緩和する。
• マッサージやストレッチで筋肉の柔軟性を高める。
• 投薬治療
• 痛みや炎症を抑えるための鎮痛薬や抗炎症薬（NSAIDs）を使用する。
• 自律神経症状が強い場合、漢方薬や自律神経を整える薬が処方されることもある。
• 神経ブロック療法
• 頚椎周囲の交感神経に局所麻酔を注射し、痛みや自律神経症状を緩和する。

2. リハビリテーション
• 専門的な理学療法士の指導のもと、頚椎周囲の筋肉を強化し、柔軟性を向上させる運動を行う。

3. 精神的ストレスの緩和
• ストレスが症状を悪化させることがあるため、リラクゼーション法（深呼吸や瞑想など）を取り入れる。

4. 手術療法

保存療法で改善しない場合や、頚椎の明らかな異常が確認された場合には手術が検討されることがあります。
ただし、手術は最終手段です。

予防法
1. 正しい姿勢を習慣化する
• デスクワーク時には背筋を伸ばし、画面を目の高さに合わせる。
2. 適度な休憩と運動
• 長時間同じ姿勢を取らず、定期的に首や肩を動かす。
3. ストレス管理
• 精神的なストレスを軽減するため、適度な運動や趣味の時間を持つ。
4. 首や肩のケア
• 頻繁にストレッチを行い、頚椎や肩の筋肉をリラックスさせる。

重要なポイント

バレリュー症候群は診断が難しいことが多いため、症状が長引く場合は整骨院や神経内科、
自律神経専門のクリニックを受診することが重要です。
早期に適切な治療を受けることで、症状の悪化を防ぐことが可能です。

分からない事があれば、新田辺整骨院へご相談ください！